シンク・作業台の選び方
厨房作りだけでなく、幅広い需要のある業務用シンク・作業台です。ほとんどのお店で必要になります。
まずは代表的なタイプ・サイズなどをご紹介します。
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1営業許可に必要な設備
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2中古と新品どちらを選ぶ
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3サイズの選び方
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4種類の選び方
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5シンク・作業台の見分け方
営業許可に必要な設備
初めての開業あるあるですが、営業許可の申請に必要な設備がある事を知らなくて後から慌てる人が多いです。
保健所の営業許可を得るのに、必要な設備があります。
一般的には、手洗い用シンクと二層シンク扉付き吊り棚ですが、これは、各市区町村によって異なりますので、最寄りの保健所で確認しておきましょう。
これらは、開業するのに絶対必要なので、レイアウトを考える前に調べておきましょう。
飲食店営業の他「菓子製造業」など別途許可が必要な職種もあります。
営業形態が決まったら、保健所でまず相談ですね。
新品と中古どちらを選ぶ
お客さんから見えない所に置く場合が多いので、ピカピカの新品でなくてもいいですよね。
又冷蔵庫のように機械ではないので、故障の心配もほぼありません。
そういった意味では、中古厨房としてはオススメの代表格になります。
コストの面からは、中古品に軍配が上がります。
しかし厨房のレイアウトによっては、サイズが重要な場合もあります。上手く、そのサイズの中古品が見つかればいいのですが、見つからない場合もあります。
厨房用品は買い置きしておくのも難しいので、希望のサイズがタイミングよく見つかるか?もポイントです。
サイズの選び方
シンクには規格サイズがあります。
これは、どのメーカーの商品でも一緒です。この規格サイズ以外のものは、別注品になり新品でも制作に時間がかかります。
まずは、奥行きです。奥行きの規格サイズは、60cm又は45cmが一般的です。
奥行きが75cmのものもありますが、このサイズはホテルなどの大きな厨房向きで、別注になるものが多いです。45cm以下のものも別注品が多くなります。
特にこだわりが無ければ、奥行き60cmか45cmのどちらを選ぶか?でいいと思います。
厨房をレイアウトする場合、まずは奥行きを揃えましょう。
奥行きがばらばらだと動線にデコボコが出来て作業につまづいたりして危険です。
シンクの場合、台下冷蔵庫や製氷機などと並べる場合が多いのですが、これに合わせてシンクや作業台も同じサイズが規格サイズになっています。
奥行きをそろえる事で、動線を確保できます。
幅は、厨房のレイアウトによって選びますが、こちらも規格サイズがあります。
一層シンクで450cm・600cm・750cm・900cm、
二層シンクで750cm・900cm・1200cm・1500cm・1800cm
が、一般的なサイズです。
良く使う調理器具(寸胴など)が洗えるか?もポイントです。
バックガード付きと無しのどちらがいいかもチェック項目です。
通常カウンター下に収めたいならバックガード無しが多いですが、これも厨房のサイズによって異なります。
気を付ける点は、蛇口が付く事です。
蛇口を付けたら入らなくなってしまった!という事のない様に、蛇口の高さや付ける位置も考慮しましょう。
種類の選び方
シンクは、1槽、2槽、3槽シンクの他、水切り台付きがあります。
特殊なものでは、食器洗浄機と組み合わせるソイルドシンクや寸胴などを洗う深いシンクがあります。
通常は2槽シンクに手洗い用の1槽シンクの組み合わせが多いですが、大きな寸胴を洗う為の、槽の深いシンクも業種によっては重宝します。
コンパクトな厨房には、1槽の水切り台付きシンクが人気です。
作業台は4本足のスタンダードなものの他、盛り付け調理台や炊飯台車付きも人気です。
扉や引き出しの付いている「盛り付け調理台」は油汚れの多い調理場で調理器具を清潔に保管できます。
足元に炊飯台車が付いているタイプですと、狭い厨房で効率よく作業しやすくなっています。
シンク・作業台の見分け方
業務用シンク・作業台といえども、格安タイプから高級品まで様々です。
一般の方はいろいろ見る機会も少ないのでそう差は感じないかも知れませんが、頑丈なもの、薄っぺらいものと結構差があります。
ネットで購入する場合はなおさら見分けがつきにくいと思います。そこで見分け方のポイントを・・・
重い機械を乗せる事もある厨房用品ですので、頑丈なものを選びましょう。
ステンレスの薄いタイプだと耐久性が劣るので、使っていると歪んでしまう事もあります。特に重い機材を乗せる場合は頑丈なものを選んでください。
まずはメーカーです。マルゼン・タニコー・シンコーが有名です。この辺の有名メーカーのラベルがついているものはほぼ頑丈なタイプになります。定価も高いので、品質はいいです。
中古品では、この手のメーカーでラベルがないもの(中古なので剥がれてしまっているもの)もありますが、4方を支える足が丸くなっているものが多いです。
シンクや作業台の下にある棚がスノコタイプではなく、棚板タイプのものも頑丈なものが多いです。
その他のメーカーでも頑丈なものがありますが、見た目では角足で特徴がないものもあります。
その場合、組み立てタイプか溶接(アルゴン)タイプか?も1つの見分け方となります。
どうしても値段で選びがちですが、厨房用品は鍋だけでも重いので長く使える頑丈そうなものを選んだ方がいいでしょう。
頑丈なものは重さがありますので、ネットで購入する場合はやや送料が高くなる場合もあります。
中古品選びポイント
中古品を選ぶ際にいくつかチェックする項目があります。
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1付属品の有無
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2お得な中古品
付属品の有無
次に中古品は販売方法が業者によって様々です。付属品欠品のまま「現状渡しです」といって販売している場合も多いです。
排水ホースが痛んでいたり、水槽内のゴムぶたやゴミかごなども欠品だったりします。
部品の不足は、後で面倒なので必ずチェックしておきましょう。
又足元に高さ調節のアジャスターが付いていますが、これが錆びて動かないのもよくあります。
1本だけ錆びているのか?4本共錆びているのかにもよりますが、がたつきが調節できなくなります。
用途に問題なければ割安ですが、ここもチェック項目です。
お得な中古品
中古品の中には蛇口が付いているものがあります。
意外と蛇口の値段が高いので、蛇口が付いている中古品はお買い得です。
以上の項目をチェックして理想の調理場造りにお役立て下さい。